越中瀬戸焼

やきもの探訪記

越中瀬戸焼 富山県立山町

きっかけ:当店へ富山県からいらしゃった陶芸体験者様に教わりました。地名に[瀬戸]が残っていることに興味を持ちました。

旅の行程:2022年4月20日

北陸新幹線で富山駅へ

近代的で綺麗なターミナル駅でした。

富山地方鉄道立山行きに乗り換え

レトロな電車

五百石駅に到着

駅前に花瓶と看板があり紹介されていました。タクシーで15分程で陶農館へ着きます。

遠くに立山連峰が見えます。

現在はとても長閑な場所ですが、かつては窯が20基程あり陶工や薪の切り出し人、運搬業者など大勢の人が住み賑わっていたのでしょう。

帰りは40分程歩き最寄駅の釜ヶ淵駅へ

駅名も窯場と由縁がありそうです。木造の無人駅でした。

特徴:陶器、黄瀬戸・鉄釉・飴釉・藁白等。茶陶から日用雑器、瓦等々。当然ながら本家の愛知県瀬戸焼の流れをくむ。磁器、色絵付は見あたらない。

富山市観光:富山駅周辺に観光スポットが凝縮していて楽です。今回は富山市のHPのモデルコースを参考に運河クルーズを楽しみました。ガイドさんが地形や歴史文化などを説明してくださってブラタモリのようで楽しかったです。

グルメ:駅構内にとやマルシェなるグルメお土産店街があり、ブリ蟹、白エビ、ホタルイカ、ブラックラーメン寿司等揃っています。

こちらのお店で生白エビ丼をいただきました。店の雰囲気も漁港の居酒屋っぽくて良かったです。あら汁もとても美味しかったです。

まとめ:北陸の焼き物に九谷焼があります。磁器の白い器面に鮮やかな絵付けがされ煌びやかです。対して越中瀬戸焼は一見地味な色味です。しかし素朴でとても美しいです。対照的な美が加賀藩という狭い地域で共存していたと考えると面白いと思いました。そして越中瀬戸焼が途絶えることなく後世に続くことを願います。