日本民藝館

[きっかけ]大分県小鹿田焼の里を訪れて、思想家柳宗悦・日本民藝館に興味を持ちました。新作工藝公募展に合わせて訪れました。

[旅の行程]北陸新幹線に乗り東京へ向かい電車を乗り継ぎ京王井の頭線駒場東大前駅へ。駅から歩いて5分程で着きました。

 [日本民藝館]

日本民藝館看板
日本民藝館本館
新作工藝公募展

日本民藝館に入るとシンメトリーな中央階段に圧倒されます。常設の展示品・新作展も素晴らしいですが、ベンチや回廊の手摺も美しく、柳宗悦の意匠が感じられます。

[まとめ]

新作展中と言うこともあり混雑していましたが、なぜか静かで穏やかな時間が過ごせました。西館(旧柳宗悦邸)は休館日だったので次回はそちらも見学したいと思いました。

小鹿田焼

「きっかけ」歴史・作風・環境、全ての点で私の理想の陶郷。コロナ禍も収束したので行きたいと思いました。

「旅の行程」2023.5.31-6.2

オレンジのFDA

信州まつもと空港から福岡空港ヘ 

福岡空港から西鉄高速バスに乗り日田駅ヘ

日田駅
進撃の巨人リバイ兵長がお出迎え

日田駅のバスターミナルから30分で小鹿田焼の里ヘ。日田市は林業が盛んで、山に近づくと杉の木材置場がたくさん有りました。廃材を薪として使うそうです。

北九州地方では陶器の産地を皿山と呼ぶようです
小鹿田焼陶芸館

歴史や保存地区指定の背景が詳しく説明されていました。細かい配合実験も展示してあり面白かったです。狭い資料館ですが長居してしまいました。

小鹿田焼は国の無形文化財です
狭い地区に登り窯がひしめき合う
唐臼
こんな所にも小鹿田焼?

[グルメ]

山のそば茶屋さん

お店の雰囲気も良く、美味しかったです。小鹿田焼の器も嬉しかったです。

[まとめ]

国の重要無形文化財「小鹿田焼」の保存条件は大変厳しいものです。例えば、一子相伝、皿山の土だけ、作風の指定等々。それに加えて重要文化的景観に指定され、窯元の方々のご苦労は相当な事だろうと思います。あまり厳しくし過ぎるのも良くないのではないかと思いました。変化するもよしとして、又、訪れたいと思いました。

堺市「茶のうつわ」展

[きっかけ]

偶然に「茶のうつわ」展の記事を読み、拝見したいと思いました。

[旅の行程]2022.9.27-28

信州まつもと空港からFDAに乗り神戸空港へ。

神戸空港から電車を乗り継ぎ、堺駅に到着。

駅構内に南蛮屏風図が有りました。

[さかい利晶の杜]

堺出身の千利休と与謝野晶子の資料館

企画展「茶のうつわ」

資料集「茶道具拝見」堺市博物館より

貴重な遺物がずらりと並び、素晴らしい展示でした。又、実際に出土した破片に触れられるコーナーがあり、とても感動しました。

[堺市博物館]

世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の仁徳天皇陵古墳の隣

茶人武野紹鴎像が出迎えてくれます

古墳についての展示はもちろん、自由貿易都市堺についても素晴らしい展示でした。

[まとめ]

大阪夏の陣で被災した赤い焼土の中には良好な状態で沢山の遺物(堺商人のコレクション)が未だ、残っているらしいです。今後の発掘に期待します。

堺市は見所が多く、1日では周りきれませんでした。また訪れたいと思いました。

越中瀬戸焼

やきもの探訪記

越中瀬戸焼 富山県立山町

きっかけ:当店へ富山県からいらしゃった陶芸体験者様に教わりました。地名に[瀬戸]が残っていることに興味を持ちました。

旅の行程:2022年4月20日

北陸新幹線で富山駅へ

近代的で綺麗なターミナル駅でした。

富山地方鉄道立山行きに乗り換え

レトロな電車

五百石駅に到着

駅前に花瓶と看板があり紹介されていました。タクシーで15分程で陶農館へ着きます。

遠くに立山連峰が見えます。

現在はとても長閑な場所ですが、かつては窯が20基程あり陶工や薪の切り出し人、運搬業者など大勢の人が住み賑わっていたのでしょう。

帰りは40分程歩き最寄駅の釜ヶ淵駅へ

駅名も窯場と由縁がありそうです。木造の無人駅でした。

特徴:陶器、黄瀬戸・鉄釉・飴釉・藁白等。茶陶から日用雑器、瓦等々。当然ながら本家の愛知県瀬戸焼の流れをくむ。磁器、色絵付は見あたらない。

富山市観光:富山駅周辺に観光スポットが凝縮していて楽です。今回は富山市のHPのモデルコースを参考に運河クルーズを楽しみました。ガイドさんが地形や歴史文化などを説明してくださってブラタモリのようで楽しかったです。

グルメ:駅構内にとやマルシェなるグルメお土産店街があり、ブリ蟹、白エビ、ホタルイカ、ブラックラーメン寿司等揃っています。

こちらのお店で生白エビ丼をいただきました。店の雰囲気も漁港の居酒屋っぽくて良かったです。あら汁もとても美味しかったです。

まとめ:北陸の焼き物に九谷焼があります。磁器の白い器面に鮮やかな絵付けがされ煌びやかです。対して越中瀬戸焼は一見地味な色味です。しかし素朴でとても美しいです。対照的な美が加賀藩という狭い地域で共存していたと考えると面白いと思いました。そして越中瀬戸焼が途絶えることなく後世に続くことを願います。